さて、いくつかの苦難を経て、クリエーションした香りが完成しました。実験した回数は数えきれず、39本目(SS-39)にして納得のいく香りになりました。年はあけて、香りのネーミングをどうしようかと別の悩みを抱えた時期です。39本目が完成したとある晩、さくらが39本目...サクラ 39本....サクラ 39...サクラ サク...サクラサク!?
まさに天啓、神がかったネーミングが降りてきたと思いました。アトリエにいたYukimasaとShunyaにも共有したところ、素晴らしいネーミングだ!と盛り上がり、すぐにShotaに連絡を取りました。
偶然にも39本目の試作で完成したので、Sakura 39と表記して”サクラサク”としてはどうかと興奮気味に送ったところ「マジでやめた方がいいと思います」とのことだったので、即ボツとなりました。ちなみに翌朝起きてから振り返ってみると、なんてひどい名前を付けようとしていたんだ...と思いました。あぶなかった。
そんなアナザーストーリーはともかく、つい「私が目指した”さくら”の香りが完成したのでした。あくまで処方上は…….。
次回、サクラジャーナル #08「サクラ・マグナという名を」は、2021年2月15日公開です。
プロフィール:
山根大輝@NY406
Founder&CEO。大学卒業後、コンサルティングファームで働きながらパルファンサトリで調香を学ぶ。好きな香料はプチグレン、ネロリ、ガルバナム。LIBERTAはグリーンタイプを愛用。
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