こんにちは、LIBERTA perfumeの山根です。今日は「夏の部屋には、どんな香りが合うだろう?」というテーマで、おうちの中でどのように香りを楽しむことができるかについてお伝えしたいと思います!
◎おうちで楽しむ香りの製品は?
たくさんの香り製品がありますが、私がおうちで愛用しているのは「空間」と「ファブリック」に関連するものが多いです。
たとえば、空間ではシーンや用途別に
・ルームディフューザー
・アロマディフューザー
・お香
で使い分けをしたり
ファブリックも下のように用途別に使い分けています。
・ファブリックスプレー
・センティッドペーパー
今日は「空間」と「ファブリック」という2つのテーマで、お部屋の中での香りの楽しみ方についてご紹介できればと思います。
◎空間の香りの楽しみ方
空間の香りは、嫌なにおいがしない限り、特にケアをしなくても困ることはないでしょう。必ずしもいいにおいがするお部屋がよいとは思いませんが、何かひとつでもお部屋に置いてあるだけで、ちょっぴり幸せな気分にしてくれる万能なアイテムだと思います。
そして、そういった「生活に必須じゃないもの」にこそ、こだわりをもってセレクトすることが、私たちの人生を豊かにしてくれるのではないかとも思うのです。
ポイント①:
ルームディフューザーはシーズンごとにセレクト!
ルームディフューザーには、いろんなタイプがありますが、ラタンスティックをボトルに挿すタイプが一般的でしょう。サイズも種類がありますが、私は1シーズンで使いきれるサイズのものを選ぶことが多いです。
春は「フローラル系の優しい香り」
ただトイレの芳香剤のようなチープなフローラルもあるので要注意。
私は今年の春は、サクラマグナでラグジュアリーな空間を演出しました。
夏は「フレッシュな柑橘やグリーンの香り」
元気の出るさやかな香りを探してみましょう。
こちらもあまりに安い商品は頭が痛くなるので注意です。
季節ごとに使いきれるディフューザーを選ぶことで、おうちの中であっても季節を感じることができます。そして新しいものにチャレンジして万が一失敗してしまった時も、1シーズンであればなんとか我慢できるはず...です。
肝心な置き場所ですが、玄関やリビングルームなど「ゲストをお迎えする場所」を意識して置いてみてはいかがでしょうか。きっと素敵なおもてなしのひとつになるはずです。
自分の部屋に何が合うかわからない方は、ぜひイベントにお越しいただいて一緒に見つけましょう。秋・冬の香りは、また次回のライフセントウィークでご紹介します!
ポイント②:
アロマディフューザーは寝室で楽しもう!
アロマディフューザーは、水面に精油をたらして出てきた水蒸気で香りを楽しむものが一般的です。無印良品で販売されているディフューザーは多くの方がお持ちではないでしょうか。
アロマディフューザーの良い点は、加湿をしながらよい香りを楽しむことができることです。しかしお部屋の空間全体を香らせるだけの拡散力はありませんので、プライベートな空間で使うことをオススメします。
また香水やフレグランスとは少し異なり、天然の精油だけを使用するアロマオイルは、リラックス効果があると言われています。夏にオススメの精油は、ベルガモットやプチグレンなどの少しビターな柑橘系です。リラックス効果と同時に、夏の暑い日のリフレッシュにも最適です。
ちなみに精油用のアロマディフューザーに、香水をたらして使用する方法をみたことがありますが、あまりオススメしません。ディフューザー内に余分なものが結晶化してしまったり、アルコールが機器に良くない場合もあるので控えましょう。
ポイント③:
お香は心が落ち着く場所で
ルームディフューザーやアロマディフューザーと比べて、お香を生活に取り込んでいる方はあまり多くないかもしれません。しかし夏にお線香や蚊取り線香を炊くように、日本人にとって最も夏を感じるのは、お香の香りなのではないかと思っています。
お香にもいくつか種類がありますが、基本的には台座にお香をセットし、マッチやライターで火をつけて煙を楽しむ使い方をします。す〜っと煙がまっすぐ立ち上る様子をみているだけで、どこか心が落ち着くような気がします。
肝心な香りですが、実は色々な種類があるのをご存知でしょうか。最高級の香木である伽羅(きゃら)、ウッディの中にミルキーな甘さのある白檀(びゃくだん)などはその代表格ですが、近年ではキンモクセイや柑橘のフレーバーをつけたものもあります。
香道の世界には、六国五味(りっこくごみ)という香りを評価する基準があります。甘(かん)・酸(さん)・辛(しん)・鹹(かん)・苦(く)の五種類の味を指し、この五味がどれぐらい含まれているか、そのバランスはどうかによってグレードが変わってきます。ぜひ気になる方は調べてみてください。
さて長くなりましたが、私は自分の心を落ち着けるためにお香を炊きます。それはリビングの一角であったり、ベッドルーム、たまに浴室で炊くこともあります。燻らしい香りと立ち上る煙に心を集中するとリラックスできます。
◎ファブリックの香りの楽しみ方
ポイント④
ファブリックスプレーは気分転換にオススメ!
皆さんは洋服やカーテンに使うファブリックスプレーをお持ちでしょうか。香水とは違って、アルコール分を抑える代わりに水を多くした製品になるため、繊維を傷つけることなくほのかに香りを楽しむことができる製品です。
香水ブランドの中には、ファブリックスプレー(ルームスプレーという名前の場合もあり)を出しているところがあります。いつもの空間の香りにプラスして、ちょっぴり雰囲気を変えるのにぴったりです。
特に夏は朝からうだるような暑さを感じることもあるので、フレッシュな柑橘系やミントなどのハーバルな爽快感のある香りをオススメします。
ポイント⑤
センティッドペーパーはほんのり衣服に香りづけできる!
センティッドペーパーという言葉は、ほとんど聞き慣れない言葉かと思います。直訳すると、匂いのついた紙のことで、タンスや下駄箱などに敷くことで、ほんのりとした香りを漂わせることができる商品です。
特に香水はあまり得意じゃないけどいい香りにしたい...という方にこそ、センティッドペーパーの活用をオススメします。特にニット類などに香りがふんわりと移りますので、さり気なくいいにおいが持続してくれます。
私はプレゼントでセンティッドペーパーをもらったことがきっかけでしたが、こういった商品は香水やディフューザーにくらべてお手軽なのでプレゼントにもオススメです。
夏にオススメな香りだと、スパイシーなドライオリエンタル調の香りがいいかもしれません。シャツやTシャツなど面積があまり大きくない洋服が主役となりますので、香りは少し強めにしてみてはいかがでしょうか。
◎まとめ
今回は「夏の部屋に合う香り」として、さまざまな香りプロダクトをご紹介しました。シーンやイメージに合わせて香りを使いこなすことに意識を向けると、香りだけでなく住まい全体にも目が向くようになります。
ぜひこのライフセントウィークの企画で、皆さんにとっての心地よい過ごし方を見つけるお手伝いができればと思っています。私は、このジャーナルを執筆しながら、この香りを試してみたいな!とか、あの家具を取り入れてみたいな、などとたくさん妄想が膨らんでしまい、また散財してしまうことになりそうです...。
6/7(月)~13(日)のLIFE SCENT WEEKでは、おうちの写真をもってきていただければ、その空間にぴったりな香りをクリエーションすることができます。ぜひ気になる方はご予約をお待ちしております。
山根大輝@NY406
Founder&CEO。大学卒業後、コンサルティングファームで働きながらパルファンサトリで調香を学ぶ。好きな香料はプチグレン、ネロリ、ガルバナム。LIBERTAはグリーンタイプを愛用。