インテリアのコーディネートというと、家具をそっくり入れ替えたり一から揃え直したりするように思われがちですが、小物ひとつ変えるだけでもお部屋の印象を変えることができます。ただ、何も考えずに物だけ増やしていくのはNG。ポイントを押さえた家具選びや効果的な小物使いによって季節感を演出したりおしゃれ度をアップしたりできます。
REAL Style リーダー 熊﨑莉紗氏
◎カラーコーディネートにこだわる
インテリアの中で季節感を演出するには色遣いの工夫がもっとも効果的。季節を象徴するカラーを取り入れることで部屋全体の雰囲気を変えることができます。
夏というと使われることが多いのは青×白の組み合わせ。海やリゾートを思わせる色遣いはいかにも夏らしいのですが、実際の日本の住宅環境では実はハードルが高いのではないでしょうか。そこで今回は、差し色としてイエローを取り入れたコーディネートをご紹介します。
差し色を最も手軽に取り入れるには、クッションなどの小物を利用するのがおすすめ。うすいグレーとベージュの中間のような淡い色のソファの中にイエローのクッションを配置することで違和感のないコーデになっています。
「シアトルソファ」
リアルスタイルオリジナルの国産ファブリックソファ。ゆったりとした奥行きのある座面には、創業150年の老舗にして注文は3年待ちといわれる、内閣総理大臣賞も受賞した「丹羽ふとん店」の布団を使用。背クッションやコイルも地元企業の匠たちの手によるMade in Japanの粋を集めたソファとなっている。
https://onlineshop.real-style.jp/items/29519171
こちらは、ソファの色を濃いグレーにすることでイエローがよりビビッドな表情になります。面積の大きい家具の色が濃いと空間が重くなりがちですが、ラグを薄いグレーにしてバランスをとっています。実際、白など薄い色のソファは汚れが目立つという難点もあるので、よりリアルな生活空間を考えるとこのような濃い色がおすすめです。
「キングストンソファ」 発売15年のリアルスタイル定番モデルをリニューアル。特徴的な背のデザインはそのままに、よりモダンでゆったりとした座面の最上級のリラックスソファへと進化。両肘タイプや肩肘タイプ、スツールなど様々な展開があり自由にレイアウトが可能。
https://onlineshop.real-style.jp/items/31198504
クッションだけでなく、ラグや一人掛けチェアで差し色を加えることもできます。 シエスタ(お昼休憩)の本場スペインでつくられたこのハンモックは、ファブリックの色が選べるので差し色遣いに向いているのと、なにより家でリゾート気分を味わいながらリラックスできるということで、コロナ禍のいま需要が高まっています。
Komforta コンフォルタ 自立式 ハンモック ファブリック / ¥ 173,800
https://onlineshop.real-style.jp/items/27676294
◎レイアウトにこだわる
どのように家具を配置するかによって空間の見え方はがらっと変わります。お部屋を広く見せるために効果的な配置をご紹介します。
ポイント①
ソファはロータイプがおすすめ
日本の住宅では天井がそこまで高くないので、大きな家具はなるべく背が低いものが良いでしょう。低い背もたれにとはみ出す程度の大きさのクッションを組み合わせることで天井に抜け感を演出することがきます。
ポイント②
背の高い家具は部屋の奥に
広く見せるために収納なども背を低くすると、容量が足りずにかえって家具を増やす羽目になることも。本棚のような背の高い家具でも、部屋の奥に配置することで圧迫感を軽減できます。壁の色味とそろえるとなお自然です。
ポイント③
照明を点在させる
一般的な天井ベタ付のシーリングライトだけでなく、スタンドや卓上の間接照明や、高さの違う照明を配置することで目線が散り、部屋が立体的に見えるようになります。家具と天井の間に空白がありすぎるとベタっとした印象に。
◎小物づかいを工夫する
テキスタイルによって季節感を取りいれるだけでなく、夏らしさを演出してくれる小物づかいも効果的。フラワーベースやアート、オブジェなどを置くことで色も取り入れながら部屋のグレードをあげてくれます。特に、頻繁に引っ越しをする人にはこのような移動の簡単な小物にこだわるのがおすすめです。
※コロナ禍での家具選びの変化
家にいる時間が増えたことでインテリアにこだわりたい、と言って来店されるお客様が増えました。なかでも、テレワークの推奨によって椅子の需要が高まっています。先ほどご紹介した一人掛けやハンモック、デスク用チェアもそうですが、ソファについても、より座面が広くゆったりしたものを選ぶお客様が多くなった印象です。
◎まとめ
外出自粛で旅行にも簡単には行けない夏を迎えようとしています。そのぶん、長く過ごすことになるおうちの中を少しでも快適に過ごし、家に居ながらにして季節感を楽しめるような工夫があるだけで気分はずっと心地よいものになります。 リアルスタイルで扱う家具はたしかに値段が安いわけではありませんが、小物やテキスタイルなどお金のかからないところからでもこだわることはできます。住空間のすべてを網羅しているリアルスタイルだからこそご提案できる工夫をぜひショールームでも実感して頂ければと思います。
◆REAL Style / リアルスタイル
リアルスタイルは「本物がつくり出す、上質なライフスタイルを創造する」をコンセプトに展開するインテリアショップ。いつまでも変わらぬ良さを持った普遍性と時間の流れとともに風合いを増していく素材感を持ったプロダクトを丁寧に使い続ける中で見えてくる作り手と使い手、モノとヒトとの関わりを楽しむことで、日々の暮らしはどこまでも潤っていくという思いから、そういった「本物」を生み出す日本のものづくりの発信を通して上質なライフスタイルを提案。
URL:https://www.real-style.jp/