少しずつ春の暖かさを感じるようになってきました。今年の桜の開花は統計開始以来もっとも早いそうで、満開の予想は3月23日と言われています。
先日発表したLIBERTA Perfume初のプレタポルテライン「LIBARATION COLLECTION」の第一弾「サクラ・マグナ」も、現在たくさんのご予約を頂いており、みなさまの元にお届けできる日が徐々に近づいて参りました。お待たせして誠に申し訳ございませんが、今しばらくお待ちくださいませ。
さてそんなサクラ・マグナですが、去る3月3日にプレスや業界の方々に向けてお披露目の会を実施いたしました。イギリス発のインテリアブランド「Tom Dixon」様の青山のショップをお借りし、お洒落でクラフトマンシップにあふれたインテリアに囲まれてのお披露目となり、わたしたちはもちろんご来場いただいた皆様にとっても、お花見の賑わいも望めそうにないコロナ禍においてひと時の癒しの時間となったでしょうか。
今回は、そんなサクラマグナ発表会の模様をお伝えしたいと思います。
当日は、スタッフ及び参加者のマスク着用、アルコール除菌の徹底と座席の間隔をあけるなど感染症対策において万全を期して実施致しました。
1.イベント概要・会場について
2.当日の内容
ⅰ.ブランド紹介
ⅱ.サクラ・マグナ紹介
ⅲ.質問タイム
ⅳ.商品ラインナップ、取扱い店舗について
3.イベントを終えて
1.イベントの概要・会場について
サクラジャーナルでお伝えしてきた通り、これまでパーソナライズフレグランスをお届けしてきたLIBERTA Perfumeが手掛けたプレタポルテライン「LIBARATION COLLECTION」の、記念すべき第1弾として発表したサクラ・マグナ。従来の西洋的解釈のもとに創作されてきた桜の香りとは一線を画す1本となったと、わたしたちは自負しています。その魅力を伝えるべく、香りの世界の第一線で活躍されている方々や、ファッション系メディアの方々に向け、代表の山根が香りのご紹介のプレゼンテーションを行いました。
会場をご提供頂いたのは青山の「Tom Dixon SHOP」様。デザイナーのトム・ディクソンが2002年に設立したインテリアブランドで、MoMA(ニューヨーク近代美術館)の永久コレクションにも選出された代表作「Sチェア」をはじめ、ミラーのように見えるポリカーボネートを使った独創的な照明など数多くの作品を発表してきました。
2.当日の内容
ⅰ.ブランド紹介
冒頭、チームの平均年齢は28歳、ブランドとしてまだまだ駆け出しのわたしたちLIBERTA Perfumeについての改めて自己紹介を。続いて、日本国内における香水市場の分析、課題と解決についてお話しました。現代アート並みといわれる狭小のマーケットに対して私たちに何ができるか、純粋に、人々がもっと自由に香りを楽しめるようになるにはどうすればいいのか。「香りの民主化」を掲げるLIBERTA Perfumeが目指すビジョンや、チームの香水へのゆるぎない愛をお伝えできたのではないでしょうか。
代表の山根は大手コンサルティングファームでグローバルに活躍してきた人物。プレゼンテーションはさすがに慣れた様子です。
いよいよ本題のサクラ・マグナをお披露目。あれこれと説明する前に、まずはムエットにてその香りを試して頂きました。
その驚きを解説するように、続いて今回用いた香料についてご紹介。ここで、サクラ・マグナの中心となった香料単体の香りも試して頂きました。用意したのは、ベンズアルデヒド、ジャスミンサンバック、ジャスミンアブソリュート、イリスアブソリュート、バニラアブソリュートの5種類。ベンズアルデヒドは杏仁豆腐に似た芳香を持つ合成香料で、この香りには馴染みのある印象を受けた様子の方が多くいらっしゃいました。
壮大で力強い満開の桜、山根はそこに少し畏怖に似た気持ちを持つと言います。最高級の香料を使用したのも、そのような偉大な桜を表現するに足る素材を用いなければならないと思ったから。実際に使用するまでにいくつかの大きな試練があったそうですが、ずっとムエットを鼻に近づけたり驚きを口にしたりする皆様を見る山根の顔にも、マスク越しに安堵と嬉しさが見て取れました。
ひと通りの説明を終えて、参加者の方々から質問や感想を頂きました。ここで幾つかご紹介いたします。
Q.なぜこれまでのオーダーメイドとは違う、既製品の香りを創ろうと思ったのか。
—きっかけは、お客様から「創ってもらった香りは良いけれど、他人と感想を共有できない」というお声を頂いたこと。パーソナライズだからこそのジレンマだと感じ、これがリベルタだよねと言ってもらえるような、ブランドを象徴する香りを新たに創りたいと思ったからです。
Q.なぜ桜の香りを創ったのか。
—今回、香りのないものに香りを与えることをコンセプトに設定し、日本のブランドとして、やはり日本を象徴する桜を再定義したいと思いました。
Q.春の香り、ということだが今後も新作が出る?
—お察しの通り、四季の香りを発表してゆく予定です。現在、夏の香りはほぼ完成しつつあり、秋の香りも骨格ができてきましたので、楽しみにお待ちください。これらも、「香りのないものに香りをあたえる」コンセプトの作品になります。
Q.ブランドとして今後はどのような成長を目指しているか。
—わたしたちは、香りにかかわる様々な分野で展開を考えています。直近の目標としては店舗をもつことを考えています。たしかに、WEBの優位性もありますが、わたしたちの目標や世界観を直接お伝えし、共有して頂けるような場を創りたいと考えると、店舗だからこそできることがあると思っています。
ⅳ.商品ラインナップ、取扱い店舗について
今回のサクラ・マグナはオードパルファンだけでなく、アルコールスプレーやルームディフューザーといったホームコレクションも発売しています。ちなみに、ディフューザーを置くのにおすすめは寝室。寝室にさしこむ春の陽だまりに、ふわりと桜の香りが漂うと無限に昼寝ができるとか……。
これら全商品は現在、Tom DixonSHOPでお試しいただけます。
※イベント時は決定しておりませんでしたが、京都の香水セレクトショップ「LE SILLAGE」様でも取り扱いが決定いたしました。西日本の方はぜひ。
※3/20(土)、3/21(日)には山根たちパフューマ―チームがTom Dixon SHOP店頭に立ち、直接ご案内させて頂く予定です。ご予約はこちらから!
3.イベントを終えて
今、世の中は新型コロナウイルスの流行により多くの試練に直面しています。しかし、この状況下だからこそ人々の香りへの関心は徐々に高まって来ているのも事実です。今回「サクラ・マグナ」という、わたしたちの象徴となる、いわば魂のような香水を発表するにあたりこのイベントを実施したのも、閉塞した日々の中に一陣の春の風を呼び入れることができればという思いがありました。 たしかに、香水ブランドにできることはそう多くないかもしれません。ただ、香りという嗅覚のよろこびを知るわたしたちは、その魅力を、メディアはじめ‶発信者〟の方々のお力をお借りすることで1人でも多くの方に届けたいと思い、開催を決めました。春の足音はすぐそこまで聞こえています。桜の開花ももうすぐ。お花見は我慢しなければいけないかもしれませんが、サクラ・マグナをひと吹きして、ご自宅で満開の桜をお楽しみください。そして、LIBERTA Perfumeをこれからもよろしくお願い致します。お読み頂きありがとうございました。