Prêt-à-Porter 2022
Japan Material
今年のプレタポルテは、日本文化に深く根付く「茶」と「酒」の香りに着目し、廃棄される素材や商業価値の低い素材を独自の香料抽出方法でアップサイクルした香りです。香水よりも淡く、どんなシーンにも寄り添うような穏やかな香りでありながら、パフュームのように複雑で奥行きのある香りとして、マルチユースに使える製品を開発しました。私たちが鼻で嗅ぎ取り、舌で感じる「日本の香り」をぜひご堪能ください。
“Upcycle”
アップサイクル
アップサイクルは、副産物や廃棄物として、商業的な価値がなかったり、捨てられてしまうものを原料として、より良い品質と環境価値のあるものへと変換するプロセスです。
“Cologne Concentree”
コロンコンサントレ
オーデコロンのようにみずみずしく透明感がありながらも、パフュームとしての複雑さや多面的な要素をもつのが特徴です。香水のようにしっかり肌にのせても、お洋服やインテリアにスプレーしても心地よい香りが続きます。単体でまとうことも、お気に入りの香水とレイヤードしてまとうこともできます。香りの持続は3時間程度です。
CHA-BA
チャバ
煎茶にインスピレーションを受けたCHA-BA(チャバ)は、茶筒をあけた時に香る芳しい香りから、湯を注いだあとの蒸 し上がるような⻘々しさ、そして口に含んだ際のフレッシュな苦味と、最後に舌上に残る粉茶の苦味とえぐみを表現した 香りです。
Story of "CHA-BA"
Chapter 1
ここ数年、多くのブランドから発売された“日本茶にインスピレーションを受けた香り“は、私たち日本人に馴染み深い“日本のお茶“の香りとは異なっていました。それはフローラルなジャスミンの香りであったり、ときにMATCHAラテのような甘さの強い香りでした。
Chapter 2
日本茶の香りとは何か、本当の香りを知るために、兼ねてより交流のあった「株式会社TeaRoom様」の静岡県にある茶畑を訪ずれました。標高500mにある天空の茶畑では、まるで想像もしなかった柑橘様のフレッシュな香りと青々しいみずみずしさが吹き抜けていました。
Chapter 3
さまざまな茶葉の香りを嗅ぎ比べる中で、煎茶（せんちゃ）の持つ「苦味・渋味・旨味」のバランスこそが、日本人にとって親しみ深く、他国のパフューマー（調香師）では表現されない香りではないかと考えました。そしてそれは味覚と嗅覚を多面的に捉えることでもありました。
Chapter 4
加えて、生産現場に漂ういい知れぬ芳ばしい粉茶のような匂いや、標高の高い茶畑を駆け抜ける風の匂いを記憶の引き出しに閉じ込めながら、ただお茶の香りを再現するのではなく、フレグランスとして愛していただけるような香りのクリエーションを目指したのでした。
Chapter 5
また生産過程で生じる「枝葉や粉茶」が廃棄されることを知り、香料としてのアップサイクルにも挑戦しました。超高圧機械（200気圧）による独自の製法で、茶の芳醇な香りをそのまま抽出することができ、独自のアコードとして表現することに成功したユニークな香りです。
CHA-BA
コロンコンサントレ 100ml
コロンコンサントレ CHA-BA 100ml
オーデコロンのようにみずみずしく透明感がありながらも、パフュームとしての複雑さや多面的な要素をもつのが特徴です。香水のようにしっかり肌にのせても、お洋服やインテリアにスプレーしても心地よい香りが続きます。単体でまとうことも、お気に入りの香水とレイヤードしてまとうこともできます。香りの持続は3時間程度です。
TOP：
茶畑に広がる清涼感、茶筒をあける芳ばしさ、深蒸しの⻘々しさ
MID：
喉を抜ける涼しさ、舌上の苦味とざらつき
LAST：
舌下に広がる旨味、鼻腔に抜ける渋み
ティーリーフエクストラクト、マテアブソリュート、ガルバナム、ブルジョンドゥカッシー、オスマンサスアブソリュート
GIN-JO
ギンジョ
日本酒の中でも大吟醸にインスピレーションを受けたGIN-JO(ギンジョ)は、フレッシュなフルーティの香りから、徐々にとろみのあるフルーティな香りへと移り変わる吟醸香に、麹のまろやかで芳醇な甘さ、舌下に広がる旨味、そして喉越しのキリッとしたドライな印象を表現した香りです。
Story of "GIN-JO"
Chapter 1
日本酒を飲むたびに、その香り高さと複雑さに、他のお酒には見られない独特の個性と繊細さを感じていました。そして味だけではなく、鼻あたりの香りをデザインする製品としてのユニークさにも、どこか香水のクリエーションとの親和性を感じていました。
Chapter 2
まず日本酒の奥深さを知るため、吟醸酒、純米酒、本醸造酒とさまざまな種類の酒を集めることをはじめ、日本酒の香りの個性が、どこに宿りどのような差があるのかを知るため、何度もテイスティングを重ねて、パフューマー（調香師）目線での評価を繰り返しました。
Chapter 3
そして吟醸香と呼ばれる、鼻腔に抜けるような独特のフルーティなアコードに着目し、その秘密を知るべく、200年の歴史を持つ「井坂酒造様」を訪問しました。そして選ぶ麹菌や配合の割合、製造方法の違いによって吟醸香のデザインに違いが生まれていることを知りました。
Chapter 4
井坂酒造様からたくさんのことを教わる中で、古代米を使用した希少な日本酒の紹介を受けたのですが、通常の酒よりも、肉厚で滑らかな吟醸香に感銘を受け、この香りをインスピレーションに“大吟醸“を表現する香りをクリエーションしようと思い立ったのでした。
Chapter 5
また生産過程で生じる「古代米の酒粕」の芳醇な香りを活かすべく、香料としてのアップサイクルにも挑戦しました。超高圧機械（200気圧）による独自の製法で、酒の芳醇な香りをそのまま抽出することができ、独自のアコードとして表現することに成功したユニークな香りです。
GIN-JO
コロンコンサントレ 100ml
コロンコンサントレ GIN-JO 100ml
オーデコロンのようにみずみずしく透明感がありながらも、パフュームとしての複雑さや多面的な要素をもつのが特徴です。香水のようにしっかり肌にのせても、お洋服やインテリアにスプレーしても心地よい香りが続きます。単体でまとうことも、お気に入りの香水とレイヤードしてまとうこともできます。香りの持続は3時間程度です。
TOP：
鼻腔を抜けるフルーツの軽やかさ
MID：
舌上の熟したフルーツのとろみ、米麹のまろやかな甘み
LAST：
舌下に広がる旨味、喉越しの爽快さ
酒粕エクストラクト、ジュニパーベリー、ミモザアブソリュート、カモミールブルー、ヒノキなど
TRIAL
プレタポルテコレクションの香りつきのムエット（試香紙）がセットになりました。オードパルファム4種セット、もしくはコロンコンサントレ6種セットにてご提供しています。なおヤマトDM便にてお送りするため、着日の指定はできません。また本キャンペーンは予告なく終了する場合があります。
対談インタビュー
今回の開発にご協力いただいた茶・酒それぞれのパートナーとの対談インタビューを公開します。プロフェッショナルが語る『CHA-BA』と『GIN-JO』の香りをぜひご覧ください。
株式会社TeaRoom
代表 岩本涼
http://tearoom.co.jp
2018年の創業より静岡県本山地域に日本茶工場を承継。サステイナブルな生産体制や茶業界の構造的課題に対して向き合うべく、2020年には農地所有適格法人の株式会社THE CRAFT FARMを設立。サプライチェーンの上流から販売までを一貫して担うことで、循環経済を意識した生産・日本茶の製法をもとにした嗜好品の開発及び販売・茶の湯関連の事業プロデュースなど、東京を中心に新しいお茶の需要創造を展開している。
合資会社井坂酒造店
12代目専務 井坂統幸
https://www.isakasyuzou.co.jp/
江戸末期の文政元年（1818年）に創業し、茨城県常陸太田市の豊かな水と良質な米を使い、老若男女、幅広い方々に受け入れられる「飲んでうまい酒」をモットーに酒造りをしている。
CHA-BA
コロンコンサントレ
GIN-JO
コロンコンサントレ
LIBERATIONコレクション
香りつきムエットセット(全4種)
コロンコンサントレ
香りつきムエットセット(全6種)
