オリバナムは、カンラン科ボスウェリア属の常緑低木で、幹より採取したゴム樹脂を水蒸気蒸留し香料が抽出され、主にスーダン、ソマリア、エチオピアなどで生産されています。日本語では「乳香」と呼びますが、これは樹皮に切れ込みを入れた際に染み出した樹液が透明から乳白色に変わり、まるでミルクのように見えることに由来しています。香水の歴史は古代エジプトにまで遡りますが、古代エジプト人は香料の中でも特に乳香を好んで普段の生活や宗教的な儀式に用いたと言われます。香りは樹脂様で森林調のグリーンが感じられることとミルキーな甘さがあるのが特徴です。香水では古典的なオリエンタルタイプなどに用いられます。