ラベンダーは、シソ科の低木で産地としてはイギリスやフランスなどが有名です。精油は花穂の水蒸気蒸留または溶剤抽出によって得られます。香りは粗野なハーバルノートですが、数あるハーバルの中ではフローラルのような華やかさが最も強く感じられます。これはフローラルに含まれるLinaloolやLinalyl acetateが主成分であるためです。ラベンダーは産地や品種によって様々なグレードに分けられますが、Linalyl acetateの含有量が多いほど高価になります。ラベンダーは古代ローマの時代から洗濯やお風呂の香り付けに使われており、その語源もイタリア語で「洗う」とという意味のLaverを取り入れられたと考えられています。香水に用いるとクラシカルで清潔感のある印象を与えることができ、シトラスコロンやフゼアアコードの必須成分となっています。